190727 7月の練習
本日は台風6号がこの地域を通過する予定で通し稽古が中止になりました。台風の動きが北の方にずれたので、あまり雨も風も強くなくこれならば稽古ができましたね。でも、本日は学校行事などで欠席者も多かったので無理をしませんでした。
7月20日(土)の松山先生のドレスリハーサルと21日(日)の通し稽古お疲れさまでした。衣裳も道具も揃い本番1カ月前に何とか形にすることができました。父母の方々はお忙しいところご協力ありがとうございました。
稽古に参加できている団員はほぼ準備ができてきた事を感じました。用事が多かったり体調不良などで休みがちな人は立ち位置や段取りなどもかなり遅れていますので、8月6日、7日の松山先生の最終レッスンには完璧なかたちで参加してください。特別に集まって自主練習をしている人もいるようですね。頼もしいです。
通し稽古には「ダメ出し」があります。「ダメ」なところを指摘して直していくのですが、直す時間が限られていてその日のうちに直しがほとんどできないのが残念です。演劇には「ダメ」だけで褒めてもらえることはほとんどありません。私は結果が表れている団員は褒めます。
高校生や中学生はだんだん褒めてもらえなくなります。皆さんのお父さんやお母さんも同じだと思いますが、大人は子どもに対して、高校生になったら「できて当たり前」。中学生になったら「努力して当たり前」。成長すると「小学生の頃はみんなが褒めてくれたのに…」何て思う事はありませんか?小学生の低学年の人に出す「ダメ」は「してはいけないこと」。大人になるにつれて出される「ダメ」はより良くなるための「ダメ」です。先生方に出される「ダメ」の中身をよく考えて、自分は成長しているのか、していないのか。あるいは悪くなっているのかを判断し、成長できる人になって欲しいと感じます。
今は、大学生になっても褒めて育てる方法が用いられていることがありますが、それは学生がとても優れた生活習慣を持ち、優れた能力を持った人たちの集まりだからだと思います。また、就職しても褒めてあげないと育たない大人もいるようですが、それは本当にその仕事をしたいかどうか迷っていて本気になれないのだと思います。
私は生徒の成長度に合せまて指導をしますが、高校生くらいからは生徒に本気で大人として厳しく向かい音楽の素晴らしさをわかってもらおうとします。しかし、中学生までは礼儀や規律だけは守れるようになり、あとは楽しんでくれることが大切だと思っています。趣味でやるのか本気でやるのかを決めるのは15歳ころが適当だと感じます。
通し稽古は3時間とらなければいけないと思いました。また、この「With…ウィズ」はM7が初演、ふんけんの場面などが追加され、音楽もカット版ではないので、川口版が90分に対して私たちの「With…ウィズ」は120分!「ザッツ」よりも大曲に挑戦することになりました。
年長者といっても、この団でのキャリアは後輩たちとそんなに変わらないのに、歌い方はもちろん動き方、仕草、せりふの言い回しなどが優れているのがこの写真を見るだけでわかります。
彼女たちが真剣に音楽の勉強をし、一生懸命生きているからです。高校の1年間はとても大変で辛い事もたくさんあったかと思いますが、あなたたちは音楽に対してプライドと真摯な姿勢をいつも持って生活しています。後輩たちも彼女たちの歌や演技から多くを学び取って欲しいと思います。表現力を磨くには演劇が一番ですね。楽しいだけでは「普通」を超えられないことがあなたたちを見ていると感じます。これらの経験があなたたちのこれからの歌に生きていくことでしょう。
ゴミトンたちも思い切って演じてくださいね。ステージで演じる人はお客様をを楽しませることこそが大切です。ふんけんクラブのおじさんたちはそれをとてもよく知っていますね。「上手にやろうとせずにお客様の心に残る歌や芝居をしてください」
人形や魔法使いがキャストのほとんどの中、唯一の人間役の三姉妹。こちらは、どれだけお客様を泣かせる歌がうたえるのかが大切です。それには、歌唱力やせりふの言い回しなど上達させていきましょう。一言一句を大切に、それがフレーズとして表現できるようになるには、どのように表現するのかを何度も考え、準備をして毎回の練習に試すことが必要です。みなさんは1回1回の稽古の度に上達しています。これからが楽しみです。