コンクール&オーディションに向けての伴奏合わせ会
2月11日(日)、12日(月)に来週行われる「第3回豊橋子ども声楽コンクール」の伴奏合わせ会を行いました。これはSakuraCantabileの団員のみの合わせで、一般公募者と今回の合わせの欠席者は当日に行います。
12日(月)の合わせは、音楽館ホールで私が審査員席で指示を出していたりしていたために、中高生がみな緊張して、からだが固くなっていました。今回は音源を使用せずに譜読みを行い、個人レッスンで音楽を作り上げていきましたので、ソルフェージュの力もわかってしまいます。小さい頃から良いピアノの先生に出会うことは大切だと本日も思いました。しかし、それを努力でカバーしていることの伝わってくるレッスン生にも感動します。
コールユーブンゲンがら付箋が何十本も噴水のように貼り付けられていて、どこが出題されても良いように復習している生徒。自分に自信が持てずに素晴らしい能力が発揮できていない人もいました。この、オーディションに懸けている気持ちがうまく表に出ているのは中1以下の子どもの方が多かったような気がします。大人に成長する過程で色々な事が不安になったり、今までできていたことができなくなることがありますね。でも、それは人として成長している証です。それは、成功した時に怖いもの知らずだった子どもの頃よりも、もっと深く広い感動を与えてくれるものです。そんな、怖さと喜びの繰り返しは人間のもっとも大切な「他者への愛情」に似ています。時には成功しなくても自分に勝てた喜びを感じることができることさえあります。
怖さや辛さを感じても音楽の世界ならば死んでしまうことはありません。冬期オリンピックの最中ですが「楽しめた!」選手たちにはメダルが与えられています。冷静さを失わずに普段どおりに。そして、音楽を表現する楽しみを前面に出してオーディションに向かってください。音楽を愛する気持ちの強さがあなたたちを強く、そして、幸せにするでしょう。